子どもの成長の写真や動画の記録はどうしてる?ブログベースの実体験を紹介。Googleフォトが便利だった

「パシャ、パシャ」。スマートフォンのシャッター音は、我が子の成長を切り取る魔法の音でした。愛しい寝顔も、弾ける笑顔も、しゃくりあげる泣き顔でさえも、その一瞬一瞬がかけがえのない宝物。気づけばスマホのカメラロールは、あっという間に我が子の写真で埋め尽くされていました。

そしてある日、ついに「スマホの容量が足りません…」という非情な通知が表示されたのです。慌ててデータを見返せば、そこには数万枚にも及ぶ写真と動画が。

どこに何があるのか、お目当ての一枚を探し出すことすら一苦労。その時、ふと背筋が凍るような不安がよぎりました。「もし、このスマホが壊れたら…?この大切なデータが、全部一瞬で消えてしまったら…?」

きっと、多くのパパさん、ママさんが、かつての私と同じような悩みを抱えているのではないでしょうか。

大切な我が子の成長記録を、安全に、そしていつでも楽しく見返せるように保存するには、一体どうすればいいのだろう。この記事では、そんな悩みを抱えていた私が、たくさんの試行錯誤の末にたどり着いた「我が家の写真保存術」を、ありのままの体験談としてお話ししたいと思います。他のご家庭ではどんな工夫をしているのか、様々な方法の長所と短所を比べながら、あなたにぴったりの方法を見つけるお手伝いができれば、これほど嬉しいことはありません。

思えば、写真の保存には誰もがぶつかる共通の壁があるように感じます。まず、高画質な写真や動画がすぐにスマートフォンの容量を圧迫してしまうという、切実な問題。新しい写真を撮るために、泣く泣く何かを消去した経験は誰にでもあるはずです。

そして、撮りためた写真の中から「あの時の写真、どこだっけ?」と探し始め、結局見つからずに諦めてしまう虚しさ。何より怖いのは、スマホの紛失や故障、水没といった不慮の事故で、バックアップを取っていなければ全ての思い出が消えてしまうという恐怖です。夫婦間での共有がうまくいかない、というのもよく聞く話です。

パパが撮った写真、ママが撮った写真がそれぞれのスマホの中に眠ったままで、LINEで送り合うのも手間がかかる上に画質も落ちてしまう。せっかく撮ったのにデータとして保存されているだけで、気軽に見返す機会がほとんどないというのも、実にもったいない話です。アルバムを作りたい気持ちは山々でも、写真を選んで注文する手間を考えると、ついつい後回しにしてしまったり。かといってSNSに子どもの写真を無防備にアップするのは、プライバシーやセキュリティの面でやはり心配が尽きません。

これらの壁は、一つでも当てはまると大きなストレスになってしまいます。かつての私は、この全ての壁に真正面からぶつかり、途方に暮れていました。

クラウドストレージの利用を検討

どうにかしなくてはと、私がまず始めたのは情報収集でした。友人やインターネットで「他の人はどうしているんだろう?」と調べてみると、主な保存方法は大きく分けていくつかあることが分かりました。

今や最も主流と言えるのが、クラウドストレージ、つまりインターネット上の保管庫を利用する方法です。設定さえすればスマホで撮った写真が自動でバックアップされる手軽さは、何物にも代えがたい魅力です。スマホ本体から写真を削除してもクラウド上には残るので、容量を気にせず撮影に集中できるのも嬉しい点。

そして、スマホやタブレット、パソコンなど、どのデバイスからでも同じデータにアクセスできるため、外出先や実家でも気軽に見返すことができます。夫婦で共有アルバムを作れば、写真共有の問題も一気に解決するでしょう。

ただ、便利な反面、多くのサービスでは無料で使える容量に上限があり、それを超えると月額料金が発生します。また、可能性は低いとはいえ、運営会社の都合でサービスが終了してしまうリスクがゼロではないことも、頭の片隅に置いておく必要はあります。

外付けHDD/SSDの利用

昔ながらの確実な方法として、パソコンに繋いで使う外付けのハードディスク、いわゆるHDDやSSDに保存する方法も根強い人気があります。一度購入してしまえば、数テラバイトという大容量を月額料金なしで利用できるコストパフォーマンスの良さが最大の利点です。

インターネット環境がなくても、パソコンさえあればデータの出し入れが可能で、「自分たちのデータは自分たちの手元で管理している」という物理的な安心感もあります。

しかし、これは裏を返せば、自分で定期的にデータを移して整理する手間が必須だということ。これを怠るとバックアップの意味がありませんし、落下による故障や経年劣化、紛失、災害といった、物理的なモノであるがゆえのリスクも伴います。

NASの利用

少し上級者向けかもしれませんが、クラウドと外付けHDDの「いいとこ取り」とも言えるのが、NAS(ナス)という選択肢です。これは自宅のネットワークに接続して使う、自分専用のクラウドストレージのようなもの。

自宅にいればスマホやパソコンからクラウドサービスのように手軽にアクセスでき、自動バックアップも可能です。もちろん月額料金はかからず、データを他社に預けないという安心感のもと、大容量を確保できます。

ただ、初期費用が比較的高額で、最初のネットワーク設定が少し複雑に感じるかもしれません。そして、HDDと同様に故障や災害といった物理的リスクは残ります。

フォトブックの利用

最後に、データとしてだけでなく「モノ」として思い出を残す、フォトブックという温かい方法があります。ページをめくるたびに、その時の情景や感情が鮮やかに蘇る感覚は、データとは全く違う特別な価値を持っています。リビングの本棚に置いておけば、子ども自身が手に取って眺めたり、家族団らんの話題の中心になったりもします。

祖父母への贈り物としても、これほど喜ばれるものはないでしょう。一年ごと、イベントごとなど、テーマを決めて作れば、それは家族の成長の物語そのものになります。もちろん、数万枚の写真の中からベストショットを選び、レイアウトを考えるのはなかなかの労力ですし、冊数が増えれば保管場所も必要になります。全ての写真を形にすることはできない、あくまでベストセレクションという位置づけになります。

私の結論はバイブリッド保存術

さて、ここからは私の具体的な体験談です。様々な方法を検討し、実際に試してみた結果、私が出した結論は「一つの完璧な方法はない」ということでした。そして最終的に、それぞれの方法の良いところを組み合わせた、我が家なりの「ハイブリッド保存術」にたどり着いたのです。

スマホ単体への保存はリスク高

第一子が誕生した後の私のスマホは、まさに無法地帯そのものでした。毎日何十枚、何百枚と写真を撮り続け、カメラロールはあっという間にパンク状態。「容量不足」の警告に怯えながら重複した写真を消す日々。夫婦間では、お互いが撮った我が子のベストショットをその都度LINEで送り合っていましたが、数が増えると追いきれなくなり、気づけば画質も劣化していました。何より、心の底にはいつも「このスマホが壊れたら終わりだ」という、冷たい恐怖が渦巻いていたのです。

Googleフォトの利用

このままではいけない、と重い腰を上げて導入したのが「Google フォト」でした。このクラウドサービスとの出会いが、我が家の写真管理の大きな転機となります。設定は驚くほど簡単で、Wi-Fiに繋ぐと、スマホ内の膨大な写真が自動でどんどんアップロードされていきました。それはまさに革命的な出来事でした。「万が一」の恐怖から解放された安心感。夫婦で共有アルバムを作成したことで、お互いが撮った全ての写真を時系列でスムーズに見られるようになった快適さ。

さらに、強力な検索機能のおかげで、「去年の沖縄旅行の写真」が見たいと思えば、キーワードを入れるだけで関連写真がすぐに見つかる。あの延々とカメラロールをスクロールしていた時間は何だったのかと、感動したのを今でも覚えています。

みてねの利用

さらに、遠方の祖父母との共有をより密にするため、家族アルバムアプリの「みてね」も使い始めました。シンプルな操作性は高齢の両親にも好評で、「今日の〇〇ちゃん、可愛いね!」といったコメントのやり取りが、新たなコミュニケーションの形を生み出してくれました。

外付けHDDの併用

クラウドは非常に便利ですが、それでも心のどこかで「インターネット上のサービスに全てのデータを預けてしまって、本当に大丈夫だろうか?」という一抹の不安は拭えませんでした。そこで、さらなる安心感を求めて、物理的なバックアップとして「外付けHDD」を追加することにしたのです。我が家では「半年に一度、クラウドのデータを全てHDDにバックアップする日」というルールを設けました。

Googleの「テイクアウト」という機能を使ってGoogleフォト内の全データをまとめてダウンロードし、それを年ごとにフォルダ分けしてHDDに保存する。この一手間を加えることで、「日常的にすぐ見たい写真はクラウドで」「長期的なアーカイブはHDDで」という、二段構えの盤石な体制が完成しました。

クラウドの利便性と、物理バックアップの安心感。両方のメリットを享受できるこの方法で、データ消失への不安は完全になくなりました。

フォトブックの作成

データは安全になりました。しかし、ただ保存しているだけでは宝の持ち腐れです。私が最後にたどり着いた一番大切なことは、「家族で楽しく見返す」という目的でした。そのために、我が家では二つの習慣を取り入れています。

一つは、「年に一冊のフォトブック作成」です。子どもの誕生月に合わせて、その一年間の成長記録をまとめた一冊を作ります。数ある写真の中から、夫婦で「この表情がいいね」「この時こんなことがあったね」と話し合いながら写真を選ぶ時間は、とても温かく、幸せなひとときです。

完成したフォトブックは、子ども自身も大好きで、何度もページをめくっては自分の小さな頃の姿を見て喜んでいます。

もう一つは、「デジタルフォトフレームの活用」です。リビングに少し大きめのデジタルフォトフレームを置き、Googleフォトの「お気に入り」アルバムと連携させています。すると、家族の思い出の写真が常にスライドショーで映し出されるのです。ふとした瞬間に懐かしい写真が目に入り、「ああ、こんなこともあったね」と、家族の間に自然と会話が生まれます。

この経験を通して、私は写真整理を楽にするための、ちょっとしたコツも見つけました。連写はほどほどにすること。後で選ぶのが本当に大変になりますから。そして、スマホで写真を見返した時に「これは!」と思う一枚があったら、すかさず「お気に入り」のマークを付けておくこと。これが後々のフォトブック作りで驚くほど役立ちます。

時には、明らかにブレている写真や全く同じ構図の写真を、思い切って消す勇気も必要です。何より大切なのは、完璧を目指さないこと。「続けること」が一番です。少し整理が滞っても、「また時間がある時にやろう」くらいの軽い気持ちで、楽しんで取り組むことが長続きの秘訣だと感じています。

まとめ

我が子の成長は、本当にあっという間に過ぎ去っていきます。そのかけがえのない一瞬一瞬を、未来の自分たちへ、そして未来の子ども自身への最高のプレゼントとして残していくために、写真の保存方法はとても重要です。今回ご紹介した私の体験談は、あくまで数ある中の一例に過ぎません。ご家庭のライフスタイルや予算によって、最適な方法はきっと違うはずです。この記事が、写真の整理に悩むあなたの、何か一つでもヒントになれたなら、心から嬉しく思います。

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