OneDriveが凍結される理由とは?原因とすぐできる対処法を3つ紹介

クラウド保存とOneDriveの凍結問題

大切なデータの数々。どこに預けていますか。たくさんのデータを個人で保管するのには限界があり、クラウドサービスに預けるという人も多いのではないでしょうか。クラウドサービスの代表格として有名なのは、Microsoftの「OneDrive」です。大切なデータをインターネット上のサーバー上で保管し、自由にアクセスできる便利なサービスです。

ところがいざOneDriveを開いてみると画面いっぱいに「アカウントが凍結されました」の文字が。大切なファイルは開けず、編集も不可能になるケースがあるのです。では、なぜOneDriveは凍結してしまうのでしょうか。ここでは3つの理由について解説していきます。

OneDriveが凍結する主な理由

「非アクティブ」での凍結

OneDriveは長期間のアクセスがないと、「非アクティブ」と認定され、自動的にアカウントが凍結してしまいます。「長期間利用していない」=「ユーザーは今後サービスを利用しない」と判断され、凍結する規定となっているのです。長期間放置したままでは余計なデータを保存するためのスペースが必要となり、運営側の負担となります。できるだけストレージを空けておきたい、余計なコストをカットしたいという思惑から非アクティブユーザーのアカウントを凍結するのです。

また利用していないアカウントは不正アクセスや不正利用のリスクが高まるため、凍結の手続きがおこなわれます。具体的には約2年以上サインインしていない場合に凍結の警告メールが届き、アクセスなどのアクションをおこなわないとそのまま凍結となります。凍結されると、OneDrive上のファイルへのアクセスがすべて不可となり、閲覧や編集、同期も停止します。さらに警告メールから数ヶ月ほど放置すると、データは削除され、二度と戻らないというリスクも生じます。利用者の中には凍結され、解除期限も過ぎたらデータが消えていたという事例もあるほどです。

ただ凍結されてしまったからと焦ることなく、警告メールが届いて数ヶ月以内にアクセスすれば問題ありません。解除後はアカウント凍結を防ぐためにも、1年に一度はアクセスするようにしましょう。OneDriveのアクティブな利用が凍結を防ぎます。

容量オーバーでの凍結

OneDriveではあらかじめ決められているストレージ容量に対し、保存データの容量がオーバーした場合には凍結処置されてしまうケースもあります。OneDriveの規定として定められたルールです。凍結処置をされてしまうのは、ストレージの公平な利用を促すためです。一人のユーザーがデータ容量を超過してしまうと、その人のためにストレージの容量を割かなければなりません。

他のユーザーの利用に影響を与えてしまう可能性もあるため、凍結という手続きが取られてしまうのです。容量オーバーが3ヶ月以上続いた場合に、凍結処置を取られます。凍結されてしまうケースとして多いのは、無料利用の5Gバイトを超えた利用と有料プランの更新のし忘れです。無料利用の場合は5Gバイトまでと容量が決められ、それ以上のデータは保管できません。

5Gバイトを超え、そのままにしていると凍結されます。また有料プランに加入しており、5Gバイト以上のデータを保存していたとします。ですが有料プランの更新をし忘れ、そのまま放置していると無料プランに切り替わり、容量オーバーとして凍結されてしまいます。容量オーバーになるも読み取り専用のような状態となり、新しいデータの保存は不可能となります。

凍結されてしまったときには保存しているデータの削除、または有料プランに切り替えて容量を増やします。容量を削減する際は、「ゴミ箱」の中のファイルも容量としてカウントされる場合があるため、ゴミ箱からも完全に削除することが効率的です。OneDriveの快適な利用を継続し、容量オーバーによる凍結を防ぐには、容量の現状を常に把握し、定期的なファイル整理、あるいは必要な容量追加の検討が欠かせません。

容量オーバーが3ヶ月以上続いた場合に、凍結処置を取られます。
また「ゴミ箱」の中のファイルも容量としてカウントされる場合があるため、ゴミ箱からも完全に削除することが効率的です。

セキュリティによる凍結

OneDriveではMicrosoftが定めている利用規約違反や不正アクセスなどを検知すると、予告なしに凍結処置をおこないます。即座に凍結をおこないサービス全体を守り、利用者のデータを守るようにしているのです。利用規約違反となるのは著作権侵害の可能性のあるファイルのアップロードや共有、ウイルスなどの保存などが挙げられます。その他にも公序良俗に反するコンテンツの保存などが規約違反にあたります。

  • 著作権侵害の可能性のあるファイルのアップロードや共有
  • ウイルスなどの保存
  • 公序良俗に反するコンテンツの保存

OneDriveでは常に不審な動きがないかチェックし、怪しいファイルのアップロードなどが確認されるとアカウントの凍結をします。迅速な手続きにより、被害の拡大を防ぎます。利用規約違反となるデータのアップロードをしてしまった場合はサポートセンターに問い合わせをし、なぜ保存したのか、本人確認などの手続きが取られます。問題がなければ解除となり、凍結もされずに済みます。

また第三者からの不正アクセスがあり、利用規約違反となるデータなどをアップしたときにも凍結となります。ただこの凍結は身元確認や不正アクセスであることを証明できれば凍結は解除となります。不正アクセスを防ぐためにはセキュリティ管理に力を入れ、強力なパスワードの利用やセキュリティコードの利用などをしてアカウントを守りましょう。

OneDriveを安全に長期利用するためには、利用規約を厳守し、著作権や公序良俗に反する行為をしないこと、そしてセキュリティ強化のための予防策を怠らないことが、アカウント停止・凍結防止の絶対条件となります。

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