pCloudがついにサービス終了!?過去の事例から読み解くクラウドサービスの終焉

pCloud

「pCloud 買い切り」と検索しようとすると、サジェストに不穏な言葉が出てきてドキッとしたことはありませんか?

「サービス終了」「閉鎖」「危ない」

pCloudの最大の魅力は、一度払えば一生使える「ライフタイムプラン(買い切り)」の提供です。

ただ、多くの人にとっていざ契約しようと思った時にまず一番最初に多い浮かぶ疑問が、「会社が潰れたら終わりではないか?」「本当に一生使えるのか?」という疑問で。

本記事では、pCloudの現状や過去事例をもとに、pCloudのサービス終了の噂の現状や、過去にクラウドストレージサービスがサービス終了に追い込まれた時にどんなことになってしまったのか?という点について解説します。

結論

結論から申し上げますと、2026年現在、pCloudにサービス終了の兆候は一切ありません。

pCloudは、2013年に開始されたサービスであり、2026年現在ですでに13年の歴史をもつサービスとなります。この流行り廃りがとにかく早いインターネット・IT業界において同じサービスを13年継続して提供できているということはかなりの信頼に値します。

また、日本ではあまりpCloudはまだまだ知名度の高くないサービスであることは事実ですが、全世界ではすでに2000万人以上のユーザを抱える超大規模な老舗クラウドストレージサービスです。

財政情報は全く公開していないですが、現時点でもユーザ数はどんどん伸びており、ビジネスとしても順調なように思います。

その裏付けとして、2025年にはわざわざ日本のIT系のイベントにも出展しており、さらにビジネスを拡大させている状況も推察できます。

Screenshot

しかし、ITの世界に「絶対」が存在しないのも事実であり、一時期は非常に人気になったにも関わらずサービス終了することになってしまったクラウドストレージサービスとして、「Bitcasa」がありました。

今回は、過去のクラウドストレージ終了の事例を分析しつつ、pCloudの現在の安全性について解説します。さらに、万が一のpCloudサービス終了になる時に備えて、pCloudユーザーが取るべき対策について解説します。

なぜ「pCloud 終了」の噂が絶えないのか

DropboxやGoogle Oneのような「サブスクリプション(月額・年額課金)」が主流の中で、pCloudは「一度払えば一生使える」という買い切り型のプランを提供しています。

これを見た多くのユーザーは、以下のような疑念を抱くのは自然なことです。

  • 「ユーザーが増え続けたらサーバーコストで破綻するのでは?」
  • 「新規ユーザーが入らなくなったら資金がショートするのでは?」

この「うまい話には裏があるはずだ」という疑問こそが、終了の噂が定期的に囁かれる原因です。

事実、私もpCloudの有料版を契約して毎日のようにゴリゴリ利用していますが、契約当初はサービス終了したらせっかく課金した金額が無駄になってしまうのではないか?ということを不安に思っていました。

過去事例:「Bitcasa」のサービス終了

クラウドストレージの歴史の中でサービス終了したものはいくつもありますが、その中でも特に有名な事例は「Bitcasa(ビットカーサ)」というクラウドストレージサービスの事例です。

当時の詳細などはWikipediaにもまとめられています:Bitcasa

夢の「容量無制限」とその崩壊

Bitcasaは月額10ドル程度で「容量無制限」という信じらないような破格のプランを提供していました。これに目をつけた多くのユーザが実際に契約してフル活用していました。

しかし、実際には以下に示すようなことが発生してしまい、残念ながらビジネスとして成り立たなくなってしまいサービス終了に追い込まれてしまいました。

  1. 一部ユーザーの暴走: 想定を遥かに超えるペタバイト(テレバイトの1000倍)級のデータをアップロードするユーザーが出現。
  2. コストの肥大化: 重複排除技術(同じデータは保存しない技術)だけではストレージコストを吸収しきれなくなった。
  3. APIの変更と迷走: 無制限プランの廃止、サービス内容の度重なる変更によりユーザーの信頼を失墜。
結果としてサービス開始してから約5年目の2016年にサービスが完全終了となってしまいました。

実は、「容量無制限」というクラウドストレージサービスはBitcasa以外にもこれまでいくつもサービスが提供されてきましたが、ほとんどのサービスではそのままではうまくいかなくなり、容量無制限というルールを変更したり、非常に厳しいルールを追加したりしています。

  • Googleフォト:当初は容量無制限で写真を保存可能としていたが、2021年6月以降、「高画質」設定でのアップロード分もGoogleアカウントの保存容量にカウントされる仕様に変更され、無料での無制限保存は終了
  • Amazon Drive:年額約60ドル(日本では年額13,800円)で、あらゆるファイルを容量無制限で保存できるプランを提供していました。2017年に無制限プランを廃止
  • OneDrive:2014年頃、Office 365ユーザー向けに容量無制限化を発表しました。一部のユーザーが75TB(映画録画データなど)を超えるデータをアップロードするなど極端な利用があったとし、2015年に「1TB」への制限を復活させました。
  • JottaCloud:5TBを超えるとアップロード速度が極端に制限されるという制約が追加
  • 楽天ドライブ:当初は無制限で利用可能としてサービススタート。突如、ブラウザからのアップロードは1TBを超えると制限がかかる仕様に変更。

このように、クラウドストレージサービスにおける「容量無制限」は多くの企業が通り、そして破れてきた仕様になっています。(pCloudは容量無制限ではないのでご安心を。)

pCloudは第二のBitcasaになるのか?(ビジネスモデルの検証)

pCloudはBitcasaと同じ道を辿るのでしょうか? 当サイト(StorageLab)では、以下の理由から「その可能性は低い」と分析しています。

1. 「無制限」ではない

これがこれまでサービス終了などに追い込まれてきたクラウドストレージサーボスとpCloudの最大の違いです。

pCloudの買い切りプランには「2TB」「10TB」といった明確な上限があります。

上限があるということは、運営側がコスト計算を正確に行えることを意味しており、一部のユーザーが無茶な使い方をしたために立ち行かなくなるということも起こり得ません。

2. 買い切り収益の運用モデル

買い切りプランでユーザが支払った資金は、そのユーザのためだけに自転車操業的に消費されるのではなく、将来のサーバーインフラへの投資や運用に回され、長期間利用してもペイできるような事業設計がなされています

普段、私たち個人がNASや外付けHDDを購入しようとすると、6TB で 1万円程度になります。つまり、コンシューマレベルではおよそ1TBで1600円程度になります。pCloudは、大規模なデータセンターを運営しており、私たちでは想像できないレベルでHDDを大量購入することになります。

そのため、実際に1TBあたりにかかっているコスト800円程度であると見積もることができます。例えば、pCloudの2TBプランは約5~6万円程度なので、これを1TBに換算すると約3万円程度になります。

つまり、ユーザからは1TBあたり3万円程度で販売しながら実際にかかるコストはわずか800円という形になります。

もちろん、この他にもサーバやネットワークの維持費用、人件費、広告費などはかかってきますが、結局のところいくら容量が増えたとしてもpCloudとしての出費が意外と高くないのです。

そのため、買い切りプランであったとしても、pCloudにとっては十分に利益が上がるビジネスモデルであり、全くもってサービス終了につながるようなビジネスとしての危うさは存在しないことになります。

3. スイス流の堅実なセキュリティ需要

単なる「倉庫」としての安売りではなく、スイスの厳しいプライバシー法に準拠した「セキュリティ(pCloud Encryption)」を付加価値として販売しています。法人需要やセキュリティ意識の高い層を掴んでいる点は、経営の安定材料と言えます。

特に最近では、GoogleやMetaなどのGAFAMに代表されるビックテック企業によるデータの利活用に対する拒否反応や個々人のデータの保護に対するプライバシー意識が全世界的に高まっています。

その中で、プライバシーに強いスイスを拠点に強固なプライバシーに基づいてサービスを展開しているクラウドストレージサービスである pCloud は、今後もさらに人気が高まることは間違いありません。

とはいえ、クラウドサービス終了の「予兆」を見逃すな

現時点では安全なpCloudですが、今後も絶対に安全なのか?サービス終了は絶対にないのか?というとその保証はどこにもありません。

そういった将来を踏まえて、クラウドストレージサービスが終了の予兆を事前に把握し、その時にはちゃんと個人として対応することも重要です。

もし、pCloudがサービス終了する際は以下の予兆が現れると想定しています。

⚠ 危険なサイン

  • 異常な頻度の激安セール: キャッシュフローが悪化している証拠かもしれません。
  • サポート対応の遅延: 人員削減が進んでいる可能性があります。
  • 機能追加の停止: 開発リソースが枯渇しているサインです。

現状、pCloudは定期的にアプリのアップデートを行い、ブラックフライデーなどの決まった時期以外での無茶な投げ売りもしていません。この点は健全と言えます。

個人でのバックアップ戦略も重量

とはいえ、必ず自身のデータを守るためには、「クラウドだけに依存せずに、手元にも物理的なデータを持つこと」です。

データ管理の世界には「3-2-1ルール」という一般的なルールがあります。

  • 3つのデータを持つ(元データ + コピー2つ)
  • 2種類の異なるメディアで保存する(PCと外付けHDDなど)
  • 1つは遠隔地に置く(これがpCloud)

具体的には、以下の2つのパターンのどちらかを選べば、万が一pCloudが終了してもこのルールに従うことになり、データは手元に残ります。

パターンA:【推奨】外付けHDDでローカルバックアップ

最も簡単で、最もコスパが良いのがこの方法です。PCに外付けHDD(4TB〜8TB)を接続し、定期的にpCloud(Pドライブ)の中身を丸ごとコピーするだけです。

✅ メリット

  • 安い: 4TBでも1万円台で購入可能。pCloudの代金と合わせても安上がり。
  • 簡単: ケーブルを挿すだけ。ネットワークの知識は不要。

⚠ デメリット

  • 手動の手間: 定期的に繋いでバックアップしないと、最新データが保存されない。
  • 故障リスク: 落としたり、寿命が来たらデータが飛ぶ。ただ、pCloudのサ終とHDDの故障が同時に来る可能性は低い

「月に一度は必ずバックアップを取る」というマメな性格の方なら、高価な機材を買う必要はありません。この方法で十分リスク回避になります。

ただ、注意点としては、バックアップ対象としてSSDを利用することは控えることをおすすめします。HDDは物理的にデータを書き込むので長期保存にも向きますが、SSDはあくまでも電気的にデータを保管することになります。そのため、長期間にわたりずっと利用しない場合、SSDではまれにデータが消失してしまうことがあります。

そのため、長期バックアップには必ずHDDを利用することをおすすめします。

パターンB:【上級者向】NASで全自動バックアップ

「いちいちHDDを繋ぐのが面倒くさい」「バックアップを忘れそう」という方には、ネットワーク対応HDDである「NAS(ナス)」が選択肢に入ります。

初期費用はかかりますが、Wi-Fi経由で勝手にバックアップを取ってくれるため、一度設定すれば「何もしなくていい」のが最大の強みです。

外付けHDDでの運用に疲れたら、SynologyやUGREENといったNASの導入を検討してみるのも良いでしょう。

ただ、NASは上級者であれば問題ないかもしれませんが、一般的なPCやスマホユーザが利用するにはセキュリティ上のデメリットも数多くのあるので、その点は正しく理解した上で利用するようにしましょう。

まとめ:リスクを理解して賢く使い倒そう

pCloudは、Dropboxなどのサブスク型に比べて圧倒的なコストパフォーマンスを誇ります。「サービス終了」という万が一のリスクを考慮しても、3〜4年使えば元が取れる計算なので、買い切りプランを購入するす価値は十分にあります。

一方でデータを確実に守りたい人は、シンプルな「外付けHDD」を手元に一つ用意しつつ、pCloudを「最強のバックアップ先」として使い倒す。 そういった使い方も検討してください。

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