大切なデータをクラウド上に保存でき、第三者との共有も簡単にできるストレージサービス「pCloud」。しかし、安心安全に利用するためには、データ共有とはどういうリスクを伴うものであるかや、セキュリティ設定について確認しておきましょう。
共有事故を防ぐ設定
クラウドストレージにおける共有事故とは、クラウドストレージ上に保存してあるデータの共有設定を間違えてしまったために、「本来は共有したくないファイルを共有してしまった」あるいは「本来は共有すべきではない人にデータを見せてしまった・見られてしまった」といった事故のことを一般的に示します。
pCloudは、pCloudのアカウントを持っていない人ともデータの共有が可能なクラウドサービスです。扱うデータの制限なども低く、文章やリスト、画像や動画などの共有も可能です。その分、共有事故のリスクも高いと考えて、事故を防ぐ設定についてよく確認しておきましょう。
パスワードの設定
pCloudではファイル・フォルダを共有する際に、作成した共有リンクに対してパスワードを設定することが可能です。パスワードを設定しておくことで、「共有リンクだけが漏洩して、第三者に盗み見られてしまう」といったリスクを低くすることができます。
セキュリティ対策としては最も手軽で効果的な方法ですが、利用できるのは有料プランのみで、無料プランではパスワードの設定はできない点に注意してください。
設定する場合は、「共有リンクの設定」を開いて、「パスワードによる保護」をクリックしましょう。パスワードの設定画面が出てくるので、任意の文字列を入力してください。設定ルールは6文字以上で4種類以上の異なる文字・数字・記号を使う必要があります。


また、一度設定したパスワードはすぐに変更することが可能です。「パスワードが漏洩してしまったかもしれない」といった疑いがあった場合は、すぐにこの設定画面を開いてパスワードを変更するとよいでしょう。
ログイン管理
共有リンクの設定だけではなく、自分自身のpCloudアカウント自体が、不正ログインされていないかを定期的にチェックすることも大切です。pCloudでは、不審な端末からのログインがないかを管理することができます。
まず、pCloud Web版にアクセスして、左下の「マイプロファイル」をクリックします。

左側のメニューが切り替わります。「設定」をクリックします。

アカウントの設定画面が開きます。「セキュリティ」をクリックします。

pCloudアカウントにログインしている端末一覧が確認できます。自分の使っている端末が表示されているかを確認してください。

この一覧に、既に使用しなくなった端末や、誰のものか分からない端末などがあった場合は、列の右端にある「×」マークを押して、pCloudアカウントから削除しましょう。これにより、端末のアクセス許可(トークン)をはく奪することができます。pCloudのログインパスワードが漏洩していなければ、不正なアクセスを遮断します。
端末紛失時の対策手順
普段、pCloudに接続しているスマートフォンやラップトップPCを紛失してしまった場合は、できる限り早く対処しましょう。そのデバイスを利用した第三者が、pCloudに不正ログインしてしまう恐れがあるからです。
先の「ログイン管理」の項目で説明した「セキュリティ設定」画面を開きます。以下の作業を実施してください。
ログインパスワードを変更する
最初に行うべき作業はログインパスワードの変更です。一番上にある「パスワードの変更」の「変更」をクリックして、設定してください。

この作業を行うことで、既に接続しているあらゆる端末からpCloudにログインしようとした場合、新しく設定したパスワードの入力を要求できます。紛失した端末は古いパスワードが保存されている可能性があるので、不正ログインを防止するためには最も有効な手段であると言えます。
紛失した端末を削除する
パスワード変更後、セキュリティ設定の「端末」もチェックしておきましょう。紛失した端末が表示されている場合は、念のため、該当の端末を削除しておきましょう。万が一、何らかの理由でパスワードが変更できなかった場合は、必ず削除することをおすすめします。

2段階認証設定(Google Authenticator)を行っている場合は、リセットする
紛失した端末でpCloudの2段階認証設定をオンにしている場合は、一度リセットを行いましょう。そのままにしておくと、認証時にコードが飛んでしまうなどのリスクがあるからです。あらためて信頼できる端末を用意して設定を行いましょう。
これらの作業を行うことで、紛失してしまったデバイスを用いた不正ログインを防ぐことができます。
不正なログインや、端末の紛失などのトラブル発生時は動揺していることも多いでしょう。何らかの理由で作業がうまくいかない場合は、pCloudのサポートに連絡することをおすすめします。
メールあるいは問い合わせフォームが利用可能です。pCloudはスイスの企業ですが、公式に日本語での問い合わせにも対応しているので安心です。


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