大学サークルでの利用におすすめのクラウドストレージサービスを3つ紹介

大学のサークル活動において、活動写真の共有、会議資料の保存、合宿のしおり作成など、データのやり取りは頻繁に発生します。LINEのアルバムでは画質が落ちたり保存期限があったり、USBメモリでは紛失のリスクがあったりと、データ管理に悩むサークルも多いのではないでしょうか。

今回は、大学のサークル運営において導入をおすすめするクラウドストレージサービスを3つ紹介します。それぞれの特徴を比較し、自分たちのサークルに合ったものを選んでみてください。

大学サークルにおけるクラウドストレージサービスの選定条件

サークルで導入するクラウドストレージを選ぶ際、特に重視すべき3つのポイントがあります。

1. セキュリティ:2段階認証は必須

サークルでは、部員の名簿や連絡先、会計情報(部費の管理)など、外部に漏れてはいけない個人情報や重要データを扱います。パスワードだけの認証では、使い回しや推測によって不正アクセスされるリスクがあります。そのため、スマホアプリやSMSを使った2段階認証(2FA)が設定できるサービスを選ぶことは必須条件です。

2. 料金:買い切りか、維持費が安いか

学生サークルにとって、毎月の固定費(ランニングコスト)は大きな負担です。「誰のクレジットカードで支払うのか」「代が変わった時に支払いをどう引き継ぐか」という問題も発生します。そのため、一度払えばずっと使える「買い切り型」や、無料枠が大きく実用的なサービスが好まれます。

3. ファイル共有:アカウントなしでも共有できるか

新入生や外部の人(他大学との合同イベントなど)に資料を渡す際、相手がそのサービスのアカウントを持っていなくてもファイルをダウンロードできる「共有リンク機能」が必要です。また、逆に相手から写真やデータを集めるための「ファイルリクエスト機能」があると、合宿の写真集めなどが非常にスムーズになります。


No.1 pCloud:長期運営の最適解

サークル運営において最もおすすめなのがpCloudです。

特徴:業界でも珍しい「買い切りプラン」

pCloudの最大の特徴は、一度料金を支払えば99年間利用できる「ライフタイムプラン(買い切り)」があることです。サブスクリプション型(月額・年額課金)のサービスとは異なり、最初に部費で支払ってしまえば、その後は追加費用がかかりません。

サークルでのメリット

  • 代替わりの引き継ぎが楽: 毎月の支払いやクレカ情報の更新が不要なため、幹部が交代してもアカウントのIDとパスワードを引き継ぐだけで運用を継続できます。
  • 長期的なコストパフォーマンス: 3年以上利用すれば元が取れる価格設定になっていることが多く、サークルで長く利用するほどお得になります。
  • 強力な共有機能: 共有リンクにはパスワードや有効期限を設定でき、セキュリティも万全です。

No.2 Google ドライブ:連携機能が優秀

次におすすめなのが、多くの大学生がすでに利用しているGoogle ドライブです。

特徴:Google サービスとの強力な連携

Gmailアカウントを持っていれば誰でも無料で15GBまで利用できます。Google ドキュメント、スプレッドシート、スライドなどのオフィス系アプリと一体化しています。

サークルでのメリット

  • Googleフォームとの連携: 新歓の申し込み、合宿の出欠確認、アンケートなどをGoogleフォームで作成し、その集計結果を自動的にスプレッドシートに保存・共有できます。
  • 導入障壁が低い: ほとんどの学生がすでにアカウントを持っているため、使い方の説明が不要で、すぐに共同編集を始められます。

注意点

アカウント管理の厳格さ

Googleは不正利用検知機能(AI)が非常に強力です。サークル用の共通アカウントを作成して複数人でパスワードを使い回すような運用をすると、「普段と異なる端末・場所からのアクセス」として即座に検知され、頻繁にログインロックがかかります。解除にはSMS認証や管理者の承認が必要になるため、引き継ぎや複数人でのログイン管理が非常に大変です。

また、無料版の共有フォルダは、ファイルの所有者の容量を使用します。サークル全体のデータを一人の個人の容量(15GB)で賄うには限界が来るのが早いため、運用ルールを決める必要があります。

No.3 OneDrive:Officeファイルとの相性抜群

3つ目は、Microsoftが提供するOneDriveです。

特徴:Officeファイル(Word/Excel/PowerPoint)の編集

Windows PCに標準搭載されており、WordやExcelとの親和性が非常に高いのが特徴です。

サークルでのメリット

  • 資料作成に強い: 企画書(Word)、予算管理(Excel)、プレゼン資料(PowerPoint)など、サークル活動で作成する正式な書類の多くはOfficeソフトで作られます。OneDrive上であれば、ブラウザ版Officeを使って複数人で同時にこれらを編集・修正できます。
  • PCとの同期: Windowsパソコンを使っている学生にとって、エクスプローラーで普通のフォルダと同じ感覚でファイルを扱えるため、操作学習のコストが低いです。

おすすめのケース

大学からMicrosoft 365のアカウントが配布されている場合、大容量(1TBなど)が使えることがあります。その場合はコストゼロで高性能なストレージ環境が手に入るため、最優先の選択肢になります。

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