もう月額はいらない!買い切り型クラウドストレージおすすめ3選を徹底比較

買い切り型クラウドストレージが注目される理由

クラウドストレージというと、GoogleドライブやDropboxなどのように「毎月課金する」サブスクリプション型を思い浮かべる人が多いと思います。確かに定期的に支払えば常に最新機能を使える一方で、「使っていない月でも料金がかかる」「長期的に見ると高くつく」というデメリットもあります。そんな中で近年注目されているのが、一度支払えば永久に使える“買い切り型クラウドストレージ”です。この記事では、特に人気の高い3つのサービスを取り上げ、それぞれの特徴や使い勝手、選び方のポイントを実際の使用感を交えて紹介します。

本記事の料金は執筆時点の目安です。為替やセール状況により変動することがあるため、購入前に公式サイトで最新情報をご確認ください。

1. pCloud – 買い切り型の代表格

まず最初に紹介するのは、スイス発の「pCloud(ピークラウド)」です。クラウド業界の中でもいち早く“生涯プラン”を打ち出したことで知られています。料金は500GBが約26,000円、2TBが約52,000円で、一度購入すればそのまま永久に利用可能です。月額換算にすると、約2年半ほど使えばサブスク型よりもお得になります。

pCloudの魅力は、セキュリティの高さと操作のしやすさの両立にあります。スイスという国はプライバシー保護法が世界でも特に厳しいため、個人データの扱いにおいて信頼性が高い。さらに、必要に応じて「pCloud Crypto」というエンドツーエンド暗号化フォルダを追加することもできます。これは自分しか復号できない領域を作れる機能で、重要な書類や契約データの保存にも安心です。

実際に使ってみると、スマホアプリ・ブラウザ・パソコンの同期アプリのどれも直感的で分かりやすく、Dropboxのような感覚で操作できます。動画や音楽のストリーミング再生にも対応しており、個人利用から仕事用途まで幅広く使える万能型サービスといえます。唯一の欠点は、暗号化機能が別料金な点と、すべて英語表記であること。ただ、慣れてしまえば特に問題は感じませんでした。

2. Icedrive – デザインとセキュリティを両立した新世代クラウド

次に紹介するのは、イギリス発の「Icedrive(アイスドライブ)」です。登場してまだ数年ですが、デザイン性と機能性を兼ね備えた新世代クラウドとして注目を集めています。このサービスもpCloudと同様に買い切り型プランを用意しており、150GBが約8,000円、1TBが約22,000円、5TBが約60,000円ほど。価格帯としてはpCloudより少し安く、コストパフォーマンスが非常に高いです。

Icedriveの最大の特徴は、Twofish暗号化という軍事レベルのセキュリティ技術を採用している点。これは一般的なAES-256よりも複雑な暗号方式で、ゼロ知識暗号化(Zero-Knowledge Encryption)にも対応しています。つまり、ファイルをアップロードした瞬間に暗号化され、運営会社ですら中身を見ることができません。プライバシー保護を重視する人には理想的な仕組みです。

UIも洗練されており、Googleドライブのようにモダンで見やすいデザイン。ブラウザ上でのファイル操作が軽く、フォルダをドラッグするだけでアップロードできるなど、使いやすさは抜群です。弱点を挙げるとすれば、日本語にまだ対応していない点と、チームで使う際の共有機能がやや少ないこと。とはいえ個人利用やフリーランスの仕事用クラウドとしては非常に完成度が高く、初めての買い切り型クラウドとしてもおすすめできます。

3. Internxt – オープンソースで透明性を重視した注目サービス

3つ目は、スペインの「Internxt(インターネクスト)」です。このサービスは、オープンソースを採用しているのが最大の特徴で、ソースコードを一般に公開しているため、内部処理の透明性が高く信頼できます。セキュリティを「見える化」している点で、他のクラウドとは一線を画しています。

Internxtの料金は200GBが約1万円、2TBが約3万円、5TBが約6万円と比較的リーズナブル。期間限定のセール時には半額になることもあり、タイミングを狙えばさらにお得に購入できます。ファイルは自動的に暗号化され、複数のサーバーに分散保存される仕組み。万が一サーバーの一部がダウンしても、データは安全に保たれます。これにより、単一障害点がなく、より安全なデータ保護を実現しています。

実際の使い心地としては、他の2社に比べてアップロード速度がやや遅めですが、安定性は悪くありません。環境意識の高い企業で、CO₂排出ゼロのデータセンターを採用している点もユニークです。アプリはまだ発展途上で、時々動作が不安定になることがありますが、今後のアップデートに期待できるサービスです。個人情報を厳重に管理したい人、オープンソースの理念に共感する人には特に向いています。

4. 実際に使って感じた選び方のポイント

3社を実際に使ってみると、それぞれに強みと個性があります。長期的に安定して使いたいならpCloud、デザインと暗号化を重視するならIcedrive、倫理性と透明性を重んじるならInternxt。このように、自分が何を最も重視するかによって選ぶべきサービスは変わります。

特にpCloudは、サービス開始から10年以上経っており、信頼性と安定性が抜群。クラウドの永続利用という点では最も安心感があります。Icedriveは、クラウド上でのファイルプレビューや動画再生などが快適で、スマホアプリの完成度も高い。UIの美しさや軽快さを求める人に向いています。Internxtは、個人データの扱いに対して最も誠実な姿勢を見せている印象で、プライバシーやデジタル倫理を大切にしたい人におすすめです。いずれも「一度買えばずっと使える」という安心感があり、月々の支払いを気にせずデータを管理できる点が大きな魅力です。

5. まとめ:サブスクに疲れた人こそ買い切りクラウドを

私たちのデジタル生活は年々データ量が増え続けています。スマホの写真、動画、仕事の資料、プライベートなバックアップなど、どれも消せない大切な情報ばかり。サブスク型クラウドは便利ですが、気づけば毎月の固定費が積み重なっていることもあります。そうした中で、買い切り型クラウドは「安心」「経済的」「持続的」なデータ管理方法として注目されています。

買い切り型なら月々の固定費を気にせず使い続けられ、長期的にはサブスク型よりもお得になりやすいのが魅力です。

pCloud・Icedrive・Internxtの3社はいずれも実績と信頼性を兼ね備えたサービスです。「データを安全に預けたい」「月額課金から解放されたい」という人は、まずは公式サイトを比較して、自分の使い方に最も合うプランを選んでみてください。一度の支払いで長く安心して使えるクラウドこそ、これからの時代にふさわしいデータ保管の形かもしれません。

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