50GBでどのくらい動画を保存できるのか
動画を保存する際、「50GBでどのくらい保存できるのか」は、多くの方が一度は疑問に思うところです。50GBといえば、一般的なブルーレイディスク1枚分ほどの容量ですが、実際に保存できる動画の本数は、撮影する解像度やフレームレート、圧縮形式によって大きく変わります。本記事では、No.1の人気を誇る動画保存容量の目安「50GB」について、解像度別にわかりやすく解説します。
容量を左右する要素
まず、動画の容量を左右するのは「画質」と「圧縮方式」です。フルHDや4Kなどの高解像度動画は、1分あたりのデータ量が大きく、同じ50GBでも保存できる時間が短くなります。一般的な動画撮影で使われるH.264やH.265(HEVC)は圧縮効率が高く、H.265では約30%ほどデータ量を抑えることができます。
解像度別の保存時間の目安
720p HD画質の場合
720p(HD画質)の場合、ビットレートが約5Mbpsとすると、1分あたりの容量は約37.5MBです。50GB=約50,000MBなので、約1,333分、つまり22時間以上の動画を保存できます。YouTubeなどの一般的な配信動画を保存する場合、この程度の画質なら50GBでも相当な本数を扱えることになります。
1080p フルHD画質の場合
次に1080p(フルHD画質)です。ビットレートを8Mbpsで計算すると、1分あたり約60MB、50GBで約830分、約13〜14時間分の保存が可能です。家庭用カメラやスマートフォンの標準撮影設定はこの解像度が主流のため、50GBでも旅行やイベントの動画を十分まとめられます。
2K(1440p)の場合
さらに2K(1440p)になると、ビットレートが12Mbps前後となり、1分あたり約90MBです。50GBあれば約550分、約9時間ほどの動画が保存できます。ゲーム実況やVlog撮影で高画質を求める方には、ちょうどよいバランスの容量です。
4K画質(2160p)の場合
続いて4K画質(2160p)では、ビットレートが20〜60Mbpsと幅があります。標準的な30Mbpsで計算すると、1分あたり約225MB、50GBでは約222分、約3時間40分程度の動画を保存できます。映像作品やドローン撮影など、高精細な素材を扱う場合は、50GBでもあっという間に埋まってしまいます。
フレームレートと編集時の注意
また、60fps(高フレームレート)で撮影した場合は、30fpsより約1.5倍ほど容量が増加します。滑らかな映像を求めるほど、データ量は大きくなるため、容量の余裕を考えて保存計画を立てることが重要です。ここで注意したいのが、「撮影後の編集データ」です。動画編集ソフトで扱うプロジェクトファイルや未圧縮データは、圧縮前の素材より数倍の容量になることもあります。4Kで編集する場合、レンダリングやバックアップを考えると、50GBの外付けドライブでは足りなくなるケースも少なくありません。
目的別・デバイス別の保存目安
次に、動画保存の目的別に考えてみましょう。例えば、家庭の思い出を保存する場合、スマートフォンの1080p動画なら1本3分として約270本ほど保存できます。趣味のYouTube動画管理なら、平均10分の動画を約80本程度まで。映画コレクション用として4K作品を保存するなら、1本あたり10GB前後のため約5本が目安です。
また、使用するデバイスによっても保存可能な容量が異なります。クラウドストレージ(Googleドライブ・iCloudなど)の場合、圧縮済みファイルをアップロードすれば容量を節約できます。特にH.265(HEVC)形式は高画質を維持しながらファイルを小さくできるため、同じ50GBでも約1.3〜1.5倍多くの動画を保存できます。逆に、iPhoneなどで撮影したProRes形式は高画質ですがデータ量が非常に多く、50GBではわずか数十分分しか保存できません。
一方、50GBの容量をSDカードで利用する場合もあります。一般的な64GBのカードが主流ですが、撮影形式をフルHDで統一すれば、50GB分で長時間の撮影が可能です。旅行やイベント撮影など、1日分の記録には十分な容量といえます。ただし4K撮影では、数時間でいっぱいになるため、複数枚のカードを用意しておくと安心です。
まとめ
さらに、50GBの使い道としてバックアップ用途も挙げられます。スマートフォンやカメラで撮影した動画を定期的に保存しておくことで、端末のストレージを圧迫せず、データ紛失のリスクも減らせます。まとめると、50GBで保存できる動画の長さは以下のようになります。
- 720p(HD):約22時間
- 1080p(フルHD):約13〜14時間
- 2K(1440p):約9時間
- 4K(2160p):約3〜4時間
つまり、No.1の実用的な保存容量といえるのは1080p(フルHD)撮影です。画質と保存時間のバランスが取れており、一般的な動画用途では最も効率的です。4K撮影をメインにする方は、100GB以上を目安に複数メディアを活用するとよいでしょう。
動画保存では「どんな画質で、どれくらいの時間を撮るか」を基準に考えることが大切です。50GBは、フルHD動画を中心とした日常撮影には十分な容量ですが、高解像度や編集用途ではあくまで一時的な保存領域と考えるのが賢明です。使用目的に応じて圧縮設定や保存形式を工夫すれば、50GBでも快適に動画管理が行えます。

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