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QNAPとSynology製NASはどっちがおすすめ?4つの観点で徹底比較

NAS

今回は、QNAPとSynologyのNASを4つの観点で徹底比較し、それぞれのNASがどのような人にとっておすすめなのか解説します。

QNAP の特徴

QNAP(キューナップ)は、台湾に本社を置くNASメーカーで、ハードウェアのスペックや拡張性に強いを重要視しています。同じ価格帯で比較すると、Synologyよりも高性能なCPUや大容量メモリを搭載していることが多く、LANポートの数やUSBポートの規格(速度)も、Synologyより高性能なことが多いです。

また、HDMIポートを搭載してテレビに直接映像を出力できたり、PCIeスロットで10GbEカードを増設できたりと、「自分好みにカスタマイズして使い倒したい」というガジェット好きや上級者向けの機能が豊富です。

簡単に言えば、ガジェットに興味がある・自分で色々といじってみたい方にはQNAPがおすすめです。

Synology の特徴

Synology(シノロジー)も台湾のメーカーですが、こちらは「OS(ソフトウェア)の使いやすさ」に圧倒的な強みを持っています。

専用OSである「DSM(DiskStation Manager)」は、MacやWindowsのようなデスクトップ画面をブラウザ上で再現しており、直感的な操作で誰でも簡単に設定が可能です。ハードウェアのカタログスペックではQNAPに劣る場合もありますが、ソフトウェアが非常に軽量かつ最適化されているため、体感速度は非常にサクサクです。

「細かい設定よりも、安定して簡単に使いたい」という初心者から一般ユーザーに絶大な人気を誇ります。

簡単に言えば、あまり細かいことは考えたくない、とにかくNASとして便利に使痛いという方にはSynologyがおすすめです。

人気

Googleトレンド機能を利用して、過去1年間の日本におけるQNAPとSynologyの人気について調査してみると、日本国内では、Synology NAS の方が人気であることがわかります。

さらに海外に目を向けてみると、さらにSynologyとQNAPの人気の差は拡大し、圧倒的にQNAPの方が人気ということになっています。

コスパ

単純な「ハードウェア性能に対する価格」で比較すると、QNAPの方がコスパが良い傾向にあります。

同価格帯のモデルを比較すると、QNAPは「2.5GbEポート(高速LAN)」を標準搭載していたり、メモリ容量が多かったり、HDMI端子がついていたりと、ハードウェアスペックが豪華です。

一方のSynologyは、ハードウェア構成は保守的、同じ価格帯だと1GbEポートのままだったり、CPUの世代が少し古かったりすることがあります。

Synologyの価格には「優秀なOS(ソフトウェア)の開発費」が含まれていると考えるのが自然です。「とにかくハイスペックなマシンを安く手に入れたい」ならQNAP、「スペック表には現れない使いやすさにお金を払う」ならSynology、という選び方が正解です。

アプリなどの使いやすさ

QNAPもSynologyも、これまで20年以上の開発実績(両社とも2000年代前半からNAS事業を展開)があるため、基本的には使い勝手においていずれも実用上の課題はありません。

QNAPは、「機能の豊富さとカスタマイズ性」に優れています。スマホアプリも「Qfile Pro(ファイル管理)」「QuMagie(AI写真管理)」など、目的ごとに細かく分かれており、設定項目も複数あり、仕組みや設定の意味を正しく理解して使うことができれば、痒いところに手が届く設計になっています。

「自分好みに細かくチューニングしたい」「サーバー管理のような詳細設定も触りたい」という玄人好みの設計になっています。

スマホで例えると、どちらかというとAndroidのようなイメージです。

一方で、Synologyは、「シンプルさと統合感」で一歩リードしています。特に「Synology Photos」や「Synology Drive」といった主要アプリのUIが洗練されており、説明書なしでも直感的に使えます。機能が多すぎず整理されているため、「とりあえず写真が見たい」「ファイルを送りたい」といった目的を最短距離で達成できるのが強みです。

アプリの挙動も安定しており、エラーで落ちるといったストレスが少ないのも特徴です。

こちらは、スマホで例えると、iPhoneのようなイメージです。

セキュリティ

結論から言うと、セキュリティの堅牢さと安心感ではSynologyの方が優位です。

両社とも基本的なセキュリティ機能(2段階認証、ファイアウォール、IPブロックなど)は備えていますが、過去の「ランサムウェア被害」の頻度に差があります。

QNAPはここ数年、「DeadBolt」や「Qlocker」といったNASを標的としたランサムウェア攻撃のターゲットにされやすく、多くのユーザーがデータを暗号化される被害に遭いました。もちろんメーカー側もパッチ提供などの対応は行っていますが、ハッカーとのイタチごっこが続いています。

一方、Synologyも攻撃対象にならないわけではありませんが、QNAPと比較すると大規模な被害報告は少なめです。また、Synologyは「Security Advisor」という診断ツールが優秀で、管理画面上で「パスワードが弱い」「不要なポートが開いている」といったリスクを自動検知し、ワンクリックで修正を提案してくれる機能があります。

ただ、Synologyを対象としたサイバー攻撃がないわけではなく、あくまでもここ数年はQNAPを対象とした攻撃や被害が目立っているだけです。事実、2014年には「SynoLocker」というランサムウェアが大流行し、Synology製NASのデータが暗号化される被害が多発しました。また2021年にも「StealthWorker」と呼ばれるボットネットによるブルートフォース攻撃(総当たり攻撃)の注意喚起が出されています。「Synologyなら絶対に安全」というわけではなく、どのメーカーを選んでも適切な設定と管理は必須です。

QNAPがおすすめ人

Androidスマホが好きな方、細かい設定まで自分でやりたい方にはQNAPがおすすめです。

Synologyがおすすめな人

iPhoneが好きな方、余計なことは考えずに便利に利用したい方にはSynologyがおすすめです。

自作NASという選択肢も?

最近は、中華製のミニPCがかなり安価に販売されるようになってきました。外部からのアクセスを有効化しようとすると、確かにSynologyやQNAPのNASは便利に利用できるのです。

一方で、実は家庭内ネットワークにおいてファイル共有だけに利用するのであれば、実は、Windows搭載ミニ + Windows標準のファイル共有機能で事足りすケースも多いです。

もし、あなたが「とにかく安く済ませたい」「余っているPCがある」「外出先からアクセスする予定はない」というのであれば、無理に専用NASを買う必要はありません。N100などのCPUを搭載したミニPCなら2〜3万円で購入でき、Windowsなら使い慣れた操作でフォルダ共有設定も簡単です。

ただし、「写真の自動バックアップ」や「外出先からの快適なアクセス」、「専用アプリによる動画視聴」などを求めるなら、間違いなくSynologyやQNAPといった専用NAS(完成品)を購入する方が幸せになれます。「何に時間を使いたいか(設定の手間 vs お金で解決)」を天秤にかけて選ぶのが良いでしょう。

買い切りクラウドストレージサービスも選択肢

NASの大きな利点としては、サブスクからの解放やデータ主権の確保があると思います。もし、サブスクからの解放が主目的であれば、実は、買い切り型のクラウドスレージサービスを利用することも選択肢に入れることができます。

多くの人が利用されているGoogle Drive や Onedrive、Dropboxのような有名なクラウドストレージサービスは、利用してる限り毎月サブスクリプションの支払いが必要です。一方で、pCloudというクラウドストレージサービスは、一度支払いを行えば、そこから99年間は追加の費用なく利用できます。

ファイル共有専用のサーバで運営されており、私たちがAmazonで購入するNASとは比べ物にならないレベルの性能のサーバが使われているため、特に動画配信などは明らかにNASよりは高性能です。

NASとpCloudの比較は以下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

NASとpCloudどっちがおすすめ?5つの観点で徹底比較してみた

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