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【実測対決】pCloud・Googleドライブ・Dropboxの転送速度を検証!日本からのアップロード・ダウンロード最速は?

Dropbox
最終更新日:2026年8月3日

クラウドストレージを選ぶとき、容量や料金に目が行きがちですが、実際の使い勝手を大きく左右するのは「転送速度」です。

ただ、この転送速度は測り方によって順位が入れ替わります。当サイトでは2026年2月と6月の2回、条件を変えて実測を行いましたが、pCloudとDropboxの優劣が逆転しました。

本記事では、その2回の実測結果を条件つきで公開し、「どういう使い方をするなら、どのサービスが速いのか」をエンジニア視点で整理します。

結論:条件によって「最速」は入れ替わる

先に結論をまとめます。

  • ブラウザで大きなファイルを1個送る(動画1GBなど)→ pCloudが最速(2月実測)
  • APIやCLIで小さめのファイルをやり取りする(50MB程度)→ DropboxやMEGAが優勢で、pCloudは中位(6月実測)
  • Googleドライブはどちらの条件でも中位。突出しないが大きく崩れもしない
  • OneDriveは6月実測で明確に最下位

「pCloudは速い」「pCloudは遅い」という評判が両方存在するのは、この条件差が理由と考えられます。以下、2回の実測を順に見ていきます。

検証1:ブラウザ経由・1GB(2026年2月実測)

検証環境

  • 利用地域:日本(関東圏)
  • 回線:光回線(有線LAN)/下り 約420Mbps・上り 約310Mbps
  • 使用端末:Windows PC
  • ブラウザ:Google Chrome(最新版)
  • テストファイル:単一ファイル 約1GB(動画ファイル)を各サービスで共通使用
  • 測定時間帯:平日 13:00〜18:00/他の大容量通信は行わず単独実施
  • 測定回数:各項目3回実施し平均値を採用

なぜブラウザ版で検証したのか

この回では専用アプリではなくブラウザ版を使用しました。OSやアプリ実装の差を排除でき、初心者でも再現しやすく、業務利用ではブラウザ操作が多いためです。アプリ版では最適化により高速化される場合もありますが、この検証では再現性と公平性を優先しました。

実測結果(転送時間)

サービス アップロード ダウンロード 実効速度(上り換算)
pCloud 約42秒 約38秒 約190Mbps
Google ドライブ 約55秒 約46秒 約145Mbps
Dropbox 約1分18秒 約1分05秒 約103Mbps
1GB ≒ 8,000Mb として換算。暗号化・制御処理を含むため、回線速度より低くなるのは正常です。

この条件ではpCloudが3サービス中で最速でした。転送中の速度低下が少なく、大容量ファイルでも最後まで安定していた点が印象的です。

Googleドライブはアップロードが比較的高速な一方、時間帯によるばらつきが見られました。Dropboxは大容量の単体ファイルをブラウザ経由で送る用途では控えめな結果です。

検証2:rclone経由・50MB・5サービス(2026年6月実測)

2月の検証はブラウザ経由・1GBという条件でした。そこで6月には、条件を変えてCLIツール(rclone)から50MBのファイルを転送する形で再検証しています。対象もMEGAとOneDriveを加えた5サービスに広げました。

検証環境

  • 検証日:2026年6月24日
  • 方法:rclone copyto で50MBの実ファイルを各社アカウントへ上り・下り計測
  • 計測ノード:日本(当サイト運用サーバー)
  • ツール:rclone v1.74.3
  • 整合性チェック:全サービスでパス

実測結果

サービス アップロード ダウンロード 50MBの送受信時間(上り/下り)
MEGA 15.09 MB/s 19.03 MB/s 3.3秒/2.6秒
Dropbox 13.50 MB/s 21.84 MB/s 3.7秒/2.3秒
pCloud 7.41 MB/s 5.17 MB/s 6.7秒/9.7秒
Google ドライブ 5.81 MB/s 8.38 MB/s 8.6秒/6.0秒
OneDrive 2.33 MB/s 1.64 MB/s 21.4秒/30.5秒
数値が大きいほど高速。50MBの実ファイルを同一サーバーから順次計測(2026年6月24日実測)。

この条件では順位が変わります。

  • アップロード:pCloudはMEGA・Dropboxに劣るものの、Googleドライブの約1.3倍、OneDriveの約3.2倍
  • ダウンロード:Dropboxが最速。pCloudはGoogleドライブの約6割の速度にとどまります(ただしOneDriveの約3.2倍)

2月の検証でpCloudが1位だったのに対し、この条件ではpCloudは5サービス中3位です。Dropboxに至っては、2月は最下位だったものが上位に入れ替わりました。

なぜ条件で結果が入れ替わるのか(技術的背景)

2回の結果が食い違ったのは、どちらかの測定が誤っていたからではなく、測定条件が異なると有利なサービスが変わるためと考えられます。主な要因は以下です。

1. ファイルサイズ(1GB vs 50MB)

最も影響が大きいのがこれです。50MB程度の転送では、接続確立・TLSハンドシェイク・チャンク分割といった初期オーバーヘッドが全体に占める割合が大きくなります。逆に1GBのような大容量では、転送が定常状態に入ってからの持続速度が支配的になります。

つまり「立ち上がりの速さ」と「巡航速度」は別物であり、前者はDropboxやMEGA、後者はpCloudが得意という傾向が読み取れます。

2. 転送経路(ブラウザ vs CLI/API)

ブラウザ経由の転送は、各サービスのWebフロントエンドの実装に大きく依存します。一方rcloneはAPIを直接叩くため、フロントエンドの作りの差が結果に出ません。両者は「別のものを測っている」と考えるのが妥当です。

3. 計測ノードの違い(家庭用光回線 vs サーバー)

2月は家庭用の光回線、6月は当サイトの運用サーバーから計測しています。上流の帯域・経路・ピアリングが異なるため、絶対値の比較には向きません。

4. データセンターの配置と時間帯

各社のデータセンター配置、通信経路のルーティング、同時接続数の制御方式も影響します。特にGoogleドライブは、2月の検証でも時間帯によるばらつきが確認できました。

サービス別の詳細考察

pCloud|巡航速度は強いが、小さいファイルの立ち上がりは平凡

大容量ファイルを1個まとめて送る用途では、2月の実測どおり安定して速いという結果が出ています。転送中の速度低下が少なく、大容量でも最後まで速度を維持しました。

一方、50MB級のファイルをAPI経由でやり取りする条件では中位です。多数の小さいファイルを頻繁に同期するような使い方では、DropboxやMEGAに分があります。

なお、実際の利用者アンケートでは「アプリ版はなんの問題もなく使えている」という声がある一方、「Webブラウザからアップロードすると時間がかかり、写真の時系列もバラバラになる」という指摘も届いています。pCloudを使うなら、アップロードはデスクトップアプリ/スマホアプリから行うのが無難です。

Googleドライブ|どちらの条件でも中位。時間帯依存あり

2月・6月いずれの条件でも突出せず、大きく崩れもしない安定した中位でした。ただし空いている時間帯は高速、混雑時間帯はやや低下と、時間帯によるばらつきが見られます。Googleサービスとの連携を重視する場合には十分実用的な速度です。

Dropbox|小容量・API経由で強い。ブラウザ大容量は苦手

6月のrclone検証ではダウンロード21.84MB/sで最速でした。同期用途に最適化された設計が数値に表れています。一方、2月のブラウザ経由・1GB転送では3サービス中最下位で、大容量単体ファイルをブラウザで扱う用途には向きません。

MEGA|アップロード最速(6月実測)

6月の検証で追加したMEGAは、アップロード15.09MB/sで最速でした。ダウンロードもDropboxに次ぐ2位で、転送速度だけを見れば優秀です。

OneDrive|今回の条件では明確に最下位

アップロード2.33MB/s・ダウンロード1.64MB/sと、他4サービスと比べて明確に遅い結果でした。50MBの送受信に21.4秒/30.5秒を要しています。

用途別おすすめ

  • 動画・大容量データをまとめて保存したい → pCloud(巡航速度が安定。買い切りでコストも抑えられる)
  • 小さいファイルを頻繁に同期したい → Dropbox・MEGA
  • Googleサービス中心で使いたい → Googleドライブ
  • 速度を最優先する → 条件次第。上記の測定条件と自分の使い方を照らし合わせて判断を

測定結果に関する注意点

本記事の数値は、記載した条件下での実測値です。以下の点にご注意ください。

  • 2月と6月の数値は直接比較できません。ファイルサイズ・転送経路・計測ノードがすべて異なります。それぞれ「同じ条件で並べた各サービスの相対比較」としてご覧ください
  • 回線環境・時間帯・地域・ファイル形式によって結果は変動します
  • 各サービスの仕様変更により、将来的に傾向が変わる可能性があります
  • 速度は選定基準の1つに過ぎません。料金・容量・プライバシー・共同編集機能などと合わせて総合的にご判断ください

まとめ|「どっちが速い」ではなく「どの使い方で速い」

2回の実測から言えるのは、単純な速度ランキングは成立しないということです。

大容量ファイルをまとめて扱うならpCloud、小さいファイルを頻繁に同期するならDropboxやMEGA、Googleサービスと連携するならGoogleドライブ——というように、使い方によって最適解が変わります。

「pCloudは遅い」という評判を目にすることがありますが、少なくとも当サイトの実測では、条件次第でトップにも中位にもなるというのが実態でした。ご自身の使い方に近い条件の数値を参考にしてください。

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